大槻孝之 / 一片の波

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イメージ(画像URL)
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ステータス
マップ掲載済
作家名
大槻孝之
作品名
一片の波
エリア
東京都
立川市
所在地
東京都立川市泉町1156−9 立川市役所 正面玄関横
設置年
2010年
サイズ
素材
説明文
この作品は周りから鑑賞するだけではなく、作品の中を人が通り、行き来できる門のよ うなアーチ状の構造になっています。 人々が作品の空間に入ることで、通り抜ける風や光の移ろいや変化を感じることができ、 作品を通してその向こう側に見えるあらゆるもの、例えば木々の緑や空の広さなどを改め て感じてもらいたい、との意図で作られました。また、急に降り出した雨の時などは作品 の下で、大きな葉っぱを傘代わりにして遊んだ子どものときの記憶がよみがえるかもしれ ませんし、同じアーチの下を行き来する人が挨拶を交わすなど、和んだ雰囲気が生まれる かもしれない、というのが作者の考えです。 この作品は緑豊かな立川市のイメージから曲線を使って開放的な色と形にされています。 庁舎周辺は空が広く感じられ、遠く奥多摩の山並みが見渡せる場所であり、この形状は周 辺環境に合うだろう、と考えられています。 タイトルは、一方の波が波紋となって拡がっていく起点のような、開放に向かうイメー ジで付けられています。作品の高さは何と 5.45mもあります。 なお、素材となっているコールテン鋼ですが、これは、鉄の弱点である錆びを水に濡れ る―乾く―を繰り返すことで自ら作り出す「保護性錆び」で抑制できる素材です。錆びを 防ぐための有機溶剤塗料を用いることなく、長期間の耐候性が保持されるので、環境にや さしい素材とされております。 また、リンシードオイルは、油絵具でよく使われる乾性油の一種です。乾燥が速く、丈 夫な皮膜を作る一方で黄色く変色する性質があります。 新庁舎アート選定委員会が作者である大槻さんを指名して、制作されました。
参照URL
備考
ファーレ立川